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日本歌曲コンクール・声楽部門本選会&受賞式に行ってきました。

2011/09/30更新

日本歌曲コンクール・作曲部門において
優秀賞をいただいた「すみッこ讃歌」(詩:藤原明/曲:三沢治美)が
歌曲コンクール・声楽部門の本選会の課題曲となっているので
9/26(月)に津田ホールにいってきました。
 
長野から帰京した翌日で、心身ともに疲労困憊の中、
それが吹き飛ぶような素晴らしい一日でした。
 
声楽部門のコンクール本選では、
150人くらい(おそらく)の予選の中から15名が本選へ。
公開演奏会形式で審査が行われます。
その前の作曲コンクールで入賞した5曲の中から
演奏者が自由に曲を選びます。
 
コンクール本選で歌われることを前提に書いてはいるけれど
ちょっと難しいかな、と思ったのですが
私の曲を2名の方が歌って下さり、
そのうちのおひとり 枝松 瞳さん(Sop.)が見事優勝されました。
 (声楽部門・本選の審査結果はこちら
 
作曲家とは不思議な立場で、
自分自身の曲が評価されるのはもちろんうれしい。
でも、それも「自分が」ではなく「自分の書いた作品が」であって
決して表舞台に立たない裏方です。
 
委嘱作品などが、初演を迎える日も
自分が舞台の上で演奏するのとはちがう緊張感で
客席からハラハラドキドキ…と演奏を聴いているのです。
 
さらに今回は、それともまたちがう緊張と感動。
自分の曲を初演して下さり、
そしてその曲でコンクールに入賞する。
しかも、見事1位の栄冠をかちとられて…
本当にうれしいです。
 
私がイメージした以上のよい演奏をしてくださいました。
自由曲は小林秀雄氏の曲を歌われて、
私の曲では出し切れない、
その方の素晴らしい表現力を存分に発揮され
見事一位に輝きました。おめでとうございます。
 
他の作曲入賞曲もステキでしたし、
自由曲になっていた、歌曲もいい曲ばかりで、
思わず私も歌いだしそうな気持ちで客席で聴いていました。
あぁ、もっと歌曲を書きたいな、と思う一日でした。
 
本選会のあとは、詩部門・作曲部門・声楽部門の表彰式があり
小林秀雄先生自ら、総評され賞状をいただきました。
 
そのあとのレセプションでもたくさんの方と交流し、
小林秀雄先生とも楽譜を広げ、
直接アドバイスをいただくことができました。
作詞者である藤原明さんともお話をさせていただきました。
詩の世界をどこまで表現できたか、
もっともっとお話させていただきたかったな。
 
「芸術歌曲」の素晴らしさと奥深さをさらに感じ
素晴らしい生の歌声を楽しめた幸せな一日でした。
関係者の皆様、ありがとうございました。
(Haumi Misawa)


◆本選会場 津田ホール

◆受賞後「すみッこ讃歌」の作詞者:藤原明氏、ソプラノ:枝松瞳さん、作曲者:私

◆小林秀雄先生と

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